こんにちは。コンサルティング課の小谷です。
季節の変わり目で、毎朝服を選ぶのが大変な時期ですが、如何お過ごしでしょうか。
私は、季節が変わり始めてから「秋物のオフィス服が無い!」ということに気付き、急遽、週末にショッピングに行って参りました。
さて、話は変わって、10月はリデュース・リユース・リサイクル推進月間(通称:3R推進月間)なのを皆さんご存知でしょうか。全国的に3Rに関する様々なイベントが開催されており、身近なところではマイバック利用を促進する「環境にやさしい買い物キャンペーン」などがあります。
(参考URL:http://www.env.go.jp/recycle/circul/3r_gekkan/index.html)
私は本日、この3R推進月間のメインイベントとも言える「3R推進全国大会」に参加して参りました。会場が永田町ということで、なんと赤坂オフィスから徒歩5分!霞ヶ関へのアクセスの良さで選ばれた赤坂という立地に相応しい便利さです。これは行かないわけにはいかないですよね。
午前中は、限定30名(×2会場)で任意参加なのですが、本年度の循環型社会形成推進功労者等環境大臣表彰で3R活動優良企業に選出された協栄産業株式会社のリサイクル工場を見学しに行ってきました。
初めての城南島上陸にどきどきしながら、見学者のみなさんと一緒にバスに揺られること小一時間。
現地では、 東京ペットボトル株式会社の担当者からペットボトルリサイクル最前線についてお伺いし、実際に工場内を見学して回りました。
(写真①:ペットボトルリサイクルの工程や新技術について担当者から説明を頂いているところ)
※基本的に場内撮影禁止ということで、あまり画像でお伝えできず残念です。
場内には、東京都内の様々なところから集まったペットボトルのベールが山積みされていました。この辺りの風景は本社のリサイクル工場とも似ているかな?と勝手に親近感を抱いてしまいました。笑
協栄産業(東京ペットボトル)が今回受賞をした特徴として、B to B (Bottle to Bottle)の技術を日本で初めて導入した、という点が挙げられます。共同受賞をしているサントリーのボトルでも、当初はリサイクルPET:バージン材=50:50でペットボトルのリサイクルを始めたそうですが、現在では完全にリサイクルPETのみでボトルを製品化しているそうです。リサイクルPETだとCO2排出量も63%削減になるということで、ぜひ推奨して頂きたい事業であります。
しかし、順調そうに見えるペットボトルリサイクルにも、様々な課題があるということをお伺いしました。
例えば、
①自治体によってラベルや洗浄等の統一が図られていない
→B to Bを行うためには無色透明のボトルで異物が無いことが前提。以前よりも住民マナーが向上したからこそできた技術であるが、異物を機械や選別ラインで取り除いていくのはコストがかかり、限界もある。キャップやラベルを外し、洗浄してから資源ごみに出すよう、引き続きお願いしたいとのことでした。
②リサイクル資源の輸出に伴う国内リサイクル市場の高騰
→現在、全国で使用されるペットボトルは約60万トン/年です。ペットボトルをリサイクルする施設の処理能力は全国で約40万トンと言われています。しかし、現状では国内でリサイクルされているペットボトルは約20万トンに過ぎません。つまり、残りの40万トンは中国などに輸出されているのです。国内に資源となるはずの使用済みペットボトルが沢山あるにも関わらず、今、リサイクル業者は少ない原材料を多くの企業が競い合って購入しなければならず、どうしても価格が高騰してしまうそうです。
もっと国内で資源が循環する仕組みが作れれば、リサイクル市場の活性化にも、カーボンフットプリントの削減にもなるはず!
そんな想いを胸に城南島を後にし、3R推進全国大会の会場に向かいました。
長くなってしまったので、全国大会の内容は後半の記事で!